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26卒学生が選んだ就職人気企業から学ぶ、
夏インターンの取り組みと学生の実態

就職企業人気ランキングの発表

採用・就職活動の早期化やインターンシップの定着に伴い、学生のインターンシップへの参加が通例化しつつあります。
中でも特に理系学生は、職種理解を深めるために中長期プログラムへの参加を希望する傾向が見られます。
新卒採用市場の動向変化に付随して、企業は今まで以上に夏インターンシップを通じて自社や仕事の魅力の発信に努める取り組みが必要になってくると考えられるでしょう。

今回は、産経新聞社とワークス・ジャパンが共同で実施した『26卒学生が選ぶ就職人気企業ランキング』中間発表にて上位にランクインした企業のうち、電気・電子・精密機械部門から「パナソニックグループ」、IT・ソフトウェア部門から「富士通株式会社」をゲストにお招きして、【WORKS REVIEW】を実施。

多くの学生から支持を集める各社の夏インターンシップの取り組みをレビューします!

 

 INDEX 

◆『26卒学生が選ぶ就職人気企業ランキング』中間結果

◆26卒学生が選んだ就職人気企業から学ぶ、夏インターンの取り組みと学生の実態 【WORKS REVIEW 実施内容】
- 各社の新卒採用概要
- インターンシップの取り組み
- インターンシップ後の学生フォロー
- インターンシップの課題
- 各社今後の展望

◆26卒学生が選んだ就職人気企業から学ぶ、夏インターンの取り組みと学生の実態 詳しい内容は「アーカイブ配信」で!

 

 

◆『26卒学生が選ぶ就職人気企業ランキング』中間結果

産経新聞社とワークス・ジャパンは、2024年4月8日~11月30日にかけて2026年3月卒業・修了予定の大学生・大学院生を対象に、就職希望先調査を実施しております。
先日公表された2024年4月8日~7月31日を集計期間とする中間結果は、以下の通りとなりました。

近年、配属先や勤務地の確約を重視する学生が増加傾向にあり、「自身の専攻分野や専門性をどう活かすか」に対する関心が高まりつつあります。
本調査でも、職場密着型や実践型など、業務理解を深められるインターンシッププログラムを設けている企業や、現場訪問を通じて企業を詳しく知れるイベントを実施している企業がランクインする結果となりました。

今回の調査結果から人材獲得競争が激化している理系採用では、早期から仕事や職種についての理解を深められるプログラムやイベントの提供が求められている様子がうかがえます。

上記内容を掲載している、26卒学生が選ぶ就職人気企業ランキングの中間結果詳細記事はこちらからご覧ください。

≫ 「産経新聞社×ワークス・ジャパン 26卒学生が選ぶ就職人気企業ランキング」中間結果詳細記事はこちら

 

◆26卒学生が選んだ就職人気企業から学ぶ、夏インターンの取り組みと学生の実態  【WORKS REVIEW 実施内容】

「26卒学生が選ぶ就職人気企業ランキング中間発表」では、職種や業務の理解が深まるインターンシップを実施している企業が多くの学生から選ばれる結果となりました。本結果を受け、どのようなプログラムが学生の興味を惹きつけるのかより具体的に知りたいと思う人事担当者も少なくないでしょう。

今回は、電気・電子・精密機械部門2位にランクインした「パナソニックグループ」とIT・ソフトウェア部門1位を獲得した「富士通株式会社」の採用ご担当者様をお招きし、WORKS REVIEWを実施。

夏インターンシップの具体的な取り組みやインターンシップ後の学生フォローについて紹介いただくとともに、今後に向けた課題や展望についても伺いました。

※出演者情報はセミナー開催時点(2024年9月12日)のものです。

出演者

伊場田 篤 氏

パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
リクルート&キャリアクリエイトセンター 採用部
タレントエクスペリエンスデザイン一課
キャリアディスカバリーユニット ユニットリーダー

伊場田 篤 氏

2014年西日本旅客鉄道(株)に新卒入社。
商業施設のプロモーションや新規事業企画、新卒採用業務を経験。
その後(株)リクルートにて、人材紹介事業の顧客折衝や企画業務に従事。
現職では、パナソニックグループ新卒採用における母集団形成からインターンシップ、産学連携等を担当。

田中 雄輝 氏

富士通株式会社
Employee Success本部 人材採用センター シニアマネージャー

田中 雄輝 氏

2006年富士通に新卒入社。
大手SIer向けラージアカウントのビジネスプロデューサーを9年経験。
2015年からコーポレート部門に異動し、東京オリンピック・パラリンピック推進本部にて政府や自治体、企業各社との渉外活動を経験。
2019年に内閣官房に出向、大臣広報として、メディアとの会見や、取材の調整を経験。
東京大会終了後、2021年に富士通に帰任。
Employee Success本部企業スポーツ推進室にて、新設された地域/社会貢献グループの立ち上げに関わり、川崎市等とのスポーツSDGs企画を推進。
2023年に人材採用センターに異動、新卒採用全般を総括。

各社の新卒採用概要


 
>パナソニックグループ
・初期配属確約型採用(グループ9社での採用)
・募集人数:約1,000名

◎夏期インターンシップ/ワークショップ実施概要
・OJT インターンシップ:約2週間の職場実習型のインターンシップ
・BUSINESS WORKSHOP:オンライン型の2日間のワークショップ
・CREATIVE WORKSHOP:5日間前後のデザインワークショップ

 
>富士通株式会社
・コース別採用 (JOBマッチングコース、ソリューションエンジニアコース、障がい者採用コース、研究コース、ビジネスプロデューサーコース)
・募集人数:約800名

◎夏期インターンシップ/ワークショップ実施概要
・【職場受け入れ型·有償】Professional Internship
∟実施期間:2週間以上
∟実施形式:オンラインor対面orハイブリッド型
・【ワークショップ型·無償】Job Experience Internship
∟実施期間:5日間
∟実施形式:オンライン
・【職場受け入れ型·無償】Seasonal Internship
∟実施期間:5日~15日間
∟実施形式:オンラインor対面orハイブリッド型

インターンシップの取り組み


パナソニックグループ<br>伊場田 パナソニックグループ
伊場田
パナソニックグループでは、1997年頃からインターンシップを開始し、インターンシップを通じて学生の自律的なキャリア形成を支援してきました。当社の主軸である2週間のOJT型インターンシップでは、毎年1200~1300名ほどの学生に参加いただいており、職場実習を通じて学生の自律的なキャリア形成支援に努めています。

また、大学低学年に向けてはゲーム感覚で様々な職種を疑似体験できるビジネスゲームを提供するなど、学生の自律的なキャリア形成を目的に、「パナソニックキャリアデザインプログラム」を提供しており、大学と連携を図りながら早期のキャリア観の醸成に注力しています。
富士通株式会社<br>田中 富士通株式会社
田中
富士通も、インターンシップは学生のキャリア形成支援の機会と位置づけています。

大学低学年層向けには、「富士通アカデミー」と呼ばれる職業観の醸成を目的にした約3ヶ月間のプログラムを提供。就活メイン層に向けては3種のインターンシップを用意しています。

1つ目は、富士通の代表的な2職種、ビジネスプロデューサー(営業職)とソリューションエンジニア(SE職)の擬似体験ができる5日間のワークショップ型無償インターンシップ。

2つ目は、実際に職場で取り扱っている課題をテーマに掲げ、現場社員とともに業務の疑似体験を経験した上で課題解決に取り組む5日~15日間前後の無償のインターンシップ。

3つ目は、学生と労働契約を結ぶ有償のインターンシップです。1ヶ月から半年間ほど、いち社員として現場で実際の業務に取り組むプログラムになっています。

インターンシップ後の学生フォロー


富士通株式会社<br>田中 富士通株式会社
田中
会社全体がジョブ型に移行する中で、インターンシップ後のフォローを担うリクルーターの質の向上が一層重要になると考えています。
一方で、人事部だけで採用活動を推進するには限界があり、やはり一定規模のリクルーターの協力も不可欠です。
そのため、今年度はリクルーターによるフォロー体制を強化する一環として、昨年度比1.5倍ほどの増員に取り組み、4,500名の社員がリクルーターとして協力してくれる体制を整えました。
学生が興味を持つ分野や領域を担うリクルーターと1on1できる機会を設け、接点が継続するよう努めています。

また、内定者同士が繋がりを持てるよう、富士通のスポーツチームの試合観戦に内定者を招待したり、会社見学やオフィスツアーを開催したりして学生と定期的に接点を持てるようにしています。
この場にはリクルーターも同席し、職種理解を深められる場になるようにもしています。
パナソニックグループ<br>伊場田 パナソニックグループ
伊場田
過去のデータを分析すると、内定を辞退する学生の中でもインターンシップ後に継続的な接点を設けられていなかった学生からの辞退が多いことがわかりました。
そのため、インターンシップ後のフォローは、学生の満足度を維持しつつ、接点を持ち続けることを重視しています。

当社は事業会社制のため、インターンシップ後のフォローは主に各事業会社が実施しますが、事業会社の中には学生と一番関係性を構築できている現場社員が1on1を通じて継続的な接点を形成しているケースもあります。
学生同士が横の繋がりを深められるよう、インターンシップ期間中や終了時の交流会を推奨しております。また、各社では人事部門が主体となって社員懇談会の開催やスポーツ観戦イベントに招待するなど、学生と接点を持つ機会を設けています。

インターンシップの課題


パナソニックグループ<br>伊場田 パナソニックグループ
伊場田
有償インターンシップの拡充は、今後注力すべき当社の課題の1つだと考えています。
というのも、特に優秀な学生ほど有償インターンシップへの参加を希望する方が増えてくると予想されるためです。
そのため、現在当社グループで力を入れている職場実習型インターンシップに加えて、ジョブ型採用と一貫性のある有償インターンシップの構築や拡充を図っていく必要があると感じています。

また、各事業会社との連携や統括にもまだまだ課題を感じているところです。
マニュアルを作成したり勉強会を実施したりしているものの、オペレーション段階になると認識の祖語や伝達不足が生じることもあります。
各事業会社や現場がよりインターンシップを実施しやすくなるよう、当社で対応できる業務やプロセスは巻き取るなど、柔軟な連携や運用も検討していかなければなりません。
富士通株式会社<br>田中 富士通株式会社
田中
富士通では、有償インターンシップの大幅な拡充を掲げており、開発系職種においてはある程度の拡充が進んでいます。
そして26年度採用に向けては、ビジネス最前線に位置するビジネスプロデューサー(営業)やソリューションエンジニア(SE職)の有償インターンシップ拡充に取り組んでいる最中です。

有償インターンシップの拡充には各事業部との連携はもちろん、トップ層の発信やHRBPの協力も不可欠です。各関係者・関係部門と意見を交わしながら連携を強化しつつ、各事業部門の役員に対しては説明やインプットを実施するなど、両面で有償インターンシップ拡充に向けて施策を推し進めています。

各社今後の展望


富士通株式会社<br>田中 富士通株式会社
田中
全職種・全職場で長期インターンシップを実施できる体制を整えていきたいですね。
さらに、挑戦意欲の高い学生にとって成長できる場として捉えてもらえるよう、ブランド化したいと考えています。
パナソニックグループ<br>伊場田 パナソニックグループ
伊場田
インターンシップは、実際の職場を体験できるため、双方のミスマッチが軽減される取り組みだと感じています。そのため、受け入れの拡充に向けては引き続きアクセルを踏んでいきたいですね。

また、今後は多様な人材の獲得も目指していきたいと考えています。インターンシップのバリエーションの増強や拡充はもちろん、さまざまな切り口から学生と接点を持てるようにもしていきたいと思っています。

26卒学生が選んだ就職人気企業から学ぶ、
夏インターンの取り組みと学生の実態
 
詳しい内容は「アーカイブ配信」で!



<その他、こんなこともお話しています!>
  ◆ 各社のリクルーター制度や取り組み
  ◆ インターンシップ受け入れに至らなかった学生のフォロー
  ◆ 大学低学年層に向けたキャリア形成支援 等

当日お話しいただいたWORKS REVIEWの動画をアーカイブで配信しています。
昨今の学生の動向や先進的なインターンシップの取り組みを知れるだけではなく、リクルーターや各部署(事業部)との連携に関するヒントも得られるはずです!ぜひご視聴ください。


 【アーカイブ配信対象】

 収録日: 2024/9/12
 テーマ: 就職人気企業ランキング上位企業から学ぶ、夏インターンの取り組みと学生の実態

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